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2006/11/14

彼らが最初に見た日本人とは。

週末にかけて前線を伴った低気圧が東へと抜けると、日本付近は一気に冬型の気圧配置になった。
11月とはいえ、まだまた暖かい日が続いていたのだが、雨が降った後は一気に気温も下がり、北寄りの冷たく乾燥した風と晴天が訪れた。いよいよ関東地方も本格的な冬の到来だ。

1年の内でも最も日が短くなるこの季節。太陽は夕方も4時になると西の空へ大きく傾く。
そんな中、日差しが昼間の色から夕方のそれに変わる3時頃を狙い、僕は約1ヶ月ぶりに成田空港へクルマを走らせていた。もちろん目的はヒコーキ写真の撮影。

「この季節」の「この時間帯」は、横からの黄色い太陽光がヒコーキを照らすので、どうしても写真にすると、みな色が“黄ばんで”写ってしまう。中には、それを嫌う人もいるようだ。
だが今回、僕はある狙いがあって敢えてその時間帯で撮りたかった。


一般的にヒコーキの機体の塗装色というのは主に、白地に赤や青といったカラーリングであることが多い。
ところが、ノースウェスト航空の塗装はダークシルバーを基調としている。
そこに横からの黄色い太陽光が当たれば、青い空をバックにしてボディーは綺麗なシャンパンゴールドに輝くんじゃないか。そう思った。そして、それをなんとか写真にしかったのだ。


いつもの撮影ポイントに到着したと同時に無線機から聞こえる声が、偶然にもノースウェスト機への着陸許可を告げていた。
そして数分後。撮影準備をしている僕の斜め上をノースウェストのボーイング747が轟音と響かせながら通過していった。

僕の目論見は当たったようだ。まだ少し日が高く、光は明るすぎるが、黄色味を帯びた光を受けて機体の外板は黄金色に煌いている。
午後の時間帯は主に北米便の到着ラッシュということもあって、そのあとノース機のショットをいくつか撮ることが出来たのだった。

その夜、撮影を終えた画像データをパソコンに取り込み、1枚1枚写真を確認していた。すると、あるカットが目にとまった。
Nwa01
この写真、夕日に照らされてシャンパンゴールドに輝く機体のコクピット付近を撮ろうとして、機首から後ろの部分を撮ってしまったという、早い話が失敗写真だ。

その失敗写真の中に僕が見たもの。それは、機体の窓から僕を見ている男性。
Nwa02
しかも前後の席で2人も。

彼らはどんな用事で日本に来たのだろうか。
旅行だろうか。仕事だろうか。僕には知る由もない。

ただ、一つだけはっきりしている事。
それは、はるばるアメリカからヒコーキに乗って日本にやってきた彼ら。

そんな彼らが日本の地で最初に見た日本人。それは、大きな超望遠レンズのついたカメラを持った僕の姿であったという事である。

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受信: 2006/11/15 01:43

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